動物

ビリー・ジョエル象牙へ訴え「音楽は生命の祝福、死の楽器ではない」

ビリージョエルが象牙へ訴え「音楽は生命の祝福、死の楽器ではない」
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

わたしたちの心を癒す音楽に欠かせないピアノ。

「象牙」はその鍵盤に使用されることもありますが、名曲PIANO MANで有名なシンガーソングライターのビリー・ジョエル氏が象牙に反対していることはご存知でしょうか。

ビリー・ジョエルが象牙に強く反対する意志を表明

「ピアノの鍵盤の代用になる道具は他にもある。しかし象のようにとても美しい生き物は決して取って代われない。」

I am a piano player. And I realize that ivory piano keys are preferred by some pianists. But a preference for ivory keys does not justify the slaughter of 96 elephants every day.
(私はピアノ奏者だ。そして象牙を使ったピアノの鍵盤が幾人かのピアニストに特別なものであることも理解している。
しかし毎日96頭もの象が殺戮されているのに象牙の鍵盤をより好むことは、正しいことではない。)

There are other materials which can be substituted for piano keys.
But magnificent creatures like these can never be replaced.
(ピアノの鍵盤の代用になる道具は他にもある。
しかし象のようにとても美しい生き物は決して取って代われない。)

Music must never be used as an excuse to destroy an endangered species.
(音楽は決して絶滅の危機に瀕している種に損害を与えるためのものとして使われるべきではない。)

Music should be a celebration of life – not an instrument of death.’
(音楽は生命の祝福であるべきだ、死の楽器ではない。)

-Billy Joel –

TIMEの記事より一部抜粋
Billy Joel Wants People to Stop Killing Elephants and Rhinos for Pianos –  TIME

 

象牙に反対する理由

あまりにも残酷すぎる象牙密猟

象牙製品のために犠牲になる象は年間3万5000頭ともいわれ、絶滅の危機に瀕しています。にも関わらず、高値で取引されることから密猟者によって命を奪われる象が毎年あとをたちません。

また、象だけでなくサイもその角を奪うために殺され続けています。

その殺害の方法は、毒矢を使った方法が多く見られ、
牙をとるため顔を深くえぐり取り、象たちは想像を絶する痛みに苦しみながら死んでいきます。

※閲覧注意※象牙のために顔をえぐられた象の写真①

※閲覧注意※象牙のために顔をえぐられた象の写真②

 

自然保護団体の見積もりによると、密猟によって犠牲になる象は、年間3万〜3万5000頭。
1930~1940年代、アフリカ大陸には500万頭ほどのアフリカゾウがいただろうと推測されていますが、
現在はなんと47万2000~69万程度まで減少。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅危惧II類に指定されています。
象牙の輸出国はほとんどがアジアで、特に中国、日本は輸入大国です。

参考:巨大な牙で愛されたゾウ、サタオ殺害 – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)

 

象牙は何に使われている?

その用途は、判子やブレスレット、工芸品、ピアノ、三味線、ギターやリュートのナット(上駒)、三味線やリュート、ヴィオールなどの糸巻(ペグ)、弦楽器の弓のチップなど。
日本では未だ多くの製品に使われています。

象牙は運気が上がる等といったまったく根拠のない言い伝えや、高級品であるという印象がまだ根深く残っているのも、日本で象牙の消費がなくならない理由でもあります。

レオナルド・ディカプリオ氏も象牙製品に反対

象牙製品に関しては、環境保護活動家でもあるレオナルド・ディカプリオ氏も象牙製品の購入をやめるよう喚起したり、
自身の財団であるレオナルド・ディカプリオ基金を通じて象牙製品撲滅のために寄付を行っています。

Twitterでもたびたび象牙製品について言及しているディカプリオ氏

2017年には米ニューヨークの観光名所セントラルパークで、市内で当局に押収された象牙約2トンを粉砕する公開行事が開かれました。

当局によると、ゾウ100頭分以上に相当し、その価格は推定価格800万ドル(約8億8千万円)に上ったといいます。

かつては最大の闇市場だったニューヨーク州では2014年に象牙の商業取引が禁止されましたが、各国が規制を強化する流れにはあるものの、いまだ一部地域においては例外とみなされていたり、完全廃止には至っていません。

参考:押収象牙2トンを公開粉砕、NYのセントラルパーク | 産経ニュース

 

密猟から動物を守る勇敢な女性部隊「アカシンガ」強さの秘密
密猟から動物を守る女性だけの部隊「アカシンガ」強さの秘密地元の言葉で「勇敢な人」を意味するアカシンガは、ジンバブエ初の女性だけの武装した密猟取り締まり部隊として、野生動物を密猟から守っています。 設立以来、アカシンガは数百人の密猟者を逮捕し、ジンバブエのザンベジ下流域でのゾウの密猟を80%減少させてきました。...

 

象たちを守るためにわたしたちにできること

 

未だアジアにおいても象牙製品は多く消費されています。わたしたちができることは、これらの商品を購入しないことです。

楽器や判子、アクセサリーを買う際に象牙が使われていないか確認したり、
象牙を扱う店舗へ意見を送ったり、周りの知人に象牙製品を買わないよう呼びかけましょう。

私たちが消費を変えることで、象たちを密猟者から守ることができます。

ABOUT ME
ラヴィステラマガジン編集部
ウェルネス&ホリスティックライフを提案するウェブマガジンです。植物療法士監修のヴィーガンスキンケアLA VIE STELLAもよろしくね♪