健康

乳製品がなかなか止められない理由

 

みなさんは一日にどれくらいの乳製品を摂っていますか?
実はその乳製品が、自分の健康をおびやかしているかもしれません。

 

まず、母乳は血液である、ということをご説明したいと思います。

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画像引用元:乳がんの基礎知識 | 日本対がん協会

 

乳腺房にママの血液から赤ちゃんの発育に必要な成分が入ると、
そのまま取り込まれるほか、
乳腺房の中の乳腺細胞で新たに大事な成分へと合成されて、母乳に分泌されます。
このとき、アミノ酸という成分が母乳のたんぱく質の主な成分である
カゼインに合成され、
カゼインは集まってカゼインミセルという小さなかたまりを作ります。
この小さなかたまりに光が当たると乱反射して白く見えます。
これが、母乳が白く見える理由です。

母乳は血液がカゼインミセルによって白く見えているだけで、

つまり牛乳は、からだの作りも全く違う「異種生物」の「血液」ということなのです。

 

人間には生きるために必要なもの(生殖行為、食べること、サバイバルをサポートする行動など)には快楽が伴うようにできています。
こうした快楽が伴わなければその行為を行わなくなって種が途絶えてしまうからです。

 

牛や人間のミルクには、ミルクタンパクのカゼインの中に微量なモルヒネが含まれています。それは成長に必要な栄養補給のため、麻薬性によって赤ちゃんを母親につなぎとめておくという自然の意図なのです。

しかし、離乳期を過ぎてもこれらを常用すれば完全にはまってしまいます。

 

離乳期を過ぎた人間の大人が、異種生物の血液である牛乳を摂取する必要がないどころか、健康への害も指摘されています。

 

これはもちろん、牛乳だけでなく牛乳を加工されたチーズやヨーグルトといった乳製品にも言えることです。
チーズやヨーグルトにはまってなかなかやめられない人はまさに、この快楽ホルモンによって依存症に陥っている可能性があります。

 

参考書籍

それにも関わらず、日本ではいまだに学校給食に“健康食品”として、半強制的に牛乳が毎食出され、全国から徴収された莫大な給食費の一部が酪農業界の懐に消えています。

おそらくここに政治的癒着がまったくないとは言えないでしょう。

(ちなみに給食には強制力はないため、牛乳を断ることもできます)

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我が国の牛乳、乳製品の総需要量(食用)は、生乳換算で1,220万トンで、うち国産が約840万トン、輸入が約380万トン。
参考資料:牛乳・乳製品及び牛肉の貿易の状況

国際的な問題や政治的なこともあり、日本では「牛乳は不健康なのでやめましょう」とは即座に言えないところもあるのだろうと推測します。

実際アメリカではこうした牛乳の害について指摘され、日本のように「健康のために」といった謳い文句で牛乳のCMを流すことはできないそう。

アメリカをはじめ海外では、Dairy-Freeといって、「乳製品不使用」の商品を求める消費者が増えており、スーパーには様々な種類の「植物性」のヨーグルトが並ぶなど、ますます乳製品離れが加速しています。

[★]アメリカアリゾナに在住のtomomiさんのブログ

Tomomi’s hello every-veggie!! : いろんな植物性ヨーグルトがいっぱい☆

アメリカで大人気のこの植物性ヨーグルトは、牛乳の代わりに豆乳やココナッツミルクを使用しているようです。

こういった背景から、戦後GHQが日本に国家戦略のひとつとして肉や牛乳を日本に売りつけたように、自国で売れなくなった牛乳を日本に輸入させているのです。

NEW!!!ベジタリアン・ヴィーガン・マクロビに。<100%植物性チーズ>シーズ(Sheese)
また、健康問題を別にしても、食糧自給率や環境問題との密接な関係も無視できません。
日本の食料自給率は戦後大きく低下の一途を辿り、昭和40年度には73%だった自給率が、平成24年度には39%まで落ち込みました。
肉や乳製品など一見国産と思えるものでさえ、その飼料や原料のほとんどが外国産の輸入品である場合が多く、食糧自給率の低下の一因となっています。

それら飼料となる食料輸送に伴うCO2の排出量増加も懸念されている問題の一つです。
間接消費(大量の飼料を家畜に与えてそれを消費する)による莫大な水資源の消費など、あげればきりがないほど環境負荷の高いものです。

あらゆる観点から見て、乳製品は極力摂らないほうがいいと思います。

参考資料:日本の食料自給率問題とは? | FOOD ACTION NIPPON(フードアクションニッポン)


そして最後に。
こうした利権の裏で犠牲になるのはいつも罪のない動物たちであることを伝えておかなければなりません。

わたしたち人間が消費している乳製品は、本来は「子牛」が母親からもらうべきもの。
それを「奪う」ためにその子たちの母親が一生涯を繋がれたまま過ごし、何度も人工的に妊娠させられ、子どもを奪われ
その子どもが同じ運命を背負わされたり、子牛肉にされていること。

子どもをもつおかあさん、お父さんであれば、わが子を奪われるその悲痛な気持ちがわかるのではないでしょうか。

実際、子どもと引き離されて何日も鳴いていたという母牛の話はあちこちで聞きます。

それもそのはず、牛は動物の中でも非常に母性が強いのだそうです。

わたしたちの一瞬の舌先の快楽のために、こんな無慈悲なことを続ける必要はあるのでしょうか。

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理性でもって優しい選択をすること、知性で代替品を開発することはいくらでも可能なのです。

それに私たちは乳離れしたおとななのです。乳製品を消費し続ける理由が他にあるのでしょうか。

命や地球に感謝や尊厳を忘れず、自然と調和した優しい生き方をすることは、自分自身の健康を守ることに繋がりますよ。

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