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【編集長コラム】この世には「益虫」も「害虫」も存在しない。

 

全ての生命は深く関わりあって生きています。
微生物も虫も全てです。

自然が正常に機能している場合、土の中では『循環』が起きています。
人間が到底知り得ないほどの微生物たちがそこには存在しています。

 

 

だから自然栽培は人が手を加えずに育つのです。農薬も肥料も必要ないのです。

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知っていますか?日本は世界一、農薬を消費しているんです。
これは農業というよりもむしろ化学産業になっています。

虫は役割をもってそこに存在しています。
それなのに、早く収穫したいからと農薬や肥料をバンバン使い、その優秀な働き手である虫たちを殺しているのです。
土を殺しているのです。

健気にも、その土を自然に戻そうと、またたくさんの虫が現れます。
悲しいことに人間はそれを『害虫』と呼んでいます。

 

これは動物界にも言えることです。
畜産、狩猟、動物実験はこの循環、共存と対局にある行いです。

そうした「不自然」「自然からかけ離れた行為」は、歪みとなって環境問題、健康被害として表れています。

 

牛は牛らしく自由に歩きまわって牧草を食べ、子を産み育てる。それが自然な行為です。

なのにわたしたちはその牛に対し、「子牛」の飲み物である「牛乳」を奪い、その生産をあげるために狭い場所に拘束し、牛にレイプ同然の行為を行い、子を奪い、濃厚飼料を与え、

そしてその生産量が衰えると、無慈悲にも命を奪っているのです。

 

さらに悲しいことに、そうした行為が同情されることはほとんどなく、

いつも同情や保護の対象となるのは犬や猫ばかりです。

 

あなたのペットの犬と同様に、同じ動物である猪や豚にも同じくらいの愛情が向けられるべきで、
自然界には「ペット」も「家畜」も存在しないのです。

 

 

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そもそもなぜ動物が人間の住処に下りて来なければならなくなったのか。

それは人間が彼らの住処を奪ったからに他なりません。

むしろ被害者である動物たちを、農作物を荒らす【害獣】として、

捕獲したり殺したりしているんですね。

でもこれでは根本的な解決にはなりません。

私たちが本来行うべきことは、動物たちが下りて来なくてもいいように、森を、自然を返してあげることです。

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自分の手で動物を狩っていた狩猟時代に比べ、現在地球上にはどんどん人口が増えています。

狩猟時代と違い、本来動き回る動物を閉じ込め、早く太るようにと抗生剤をバンバン打ち、

心ある美しい生き物を殺すことを他人に任せ、機械化しているのです。
そしてその過程を知ることに、心に蓋をして見ないようにしています。

そこに本当に感謝や思いやりは存在しているのでしょうか。それは自然なことでしょうか。

何もかもが機械化されてしまい、私たちは自分の心と向き合う機会も同時に失いました。

 

誰が「支配者」誰が「奴隷」で、

誰が「ペット」で誰が「家畜」かだなんて、いったい誰が決めたのでしょう。

誰が「数円の価値」で、誰が「数億円の価値」だなんて、誰が決めたのでしょう。

私の値段は、誰が決めるのでしょうか。

 

そういうものは、人間の先入観や偏見でしかないのです。

ペットショップの子犬の命に値段をつけることは、「命を買う」ということは、そういうことなのです。

 

 

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人間が肌の色に関わらず、性別に関わらず平等であるのと同様に
動物や虫たちも個体の大きさや種類で差別されるべきではありません。

家族と住み、自分の意思や本能で繁殖するのが自然の道理。

その種がそれらしく自由に生きてこそ、自然の循環は成りたつのです。

 

 

あなたは自然や動物とどんな風に関わっていきたいですか?

 

 

あなたの心の声を大切に。

 

 

TORAJI

 

 

 

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