「保留コーヒー」
この名前をFacebookで目にしたことのある人も多いかもしれません。
物語は、とあるフェイスブックユーザーが海外で不思議な光景を見たところから始まりました。
ある日私と友人は、小さなコーヒーハウスに入り、それぞれコーヒーを注文した。
テーブルにつこうとすると、二人の客がカウンターに向かい
「コーヒー5つ。3つは”保留”で」
と言ってコーヒー5杯分の支払いを済ませていた。
「コーヒーの保留って?」
「まあちょっと見てよっか」
二人の女の子がそれぞれ一杯分のコーヒーを買っていった。
次に三人の弁護士が7杯のコーヒーを注文し、4杯を”保留”にしていった。
暖かい日差しの中、私はカフェの前にある広場の眺めを楽しみながら、コーヒーの”保留”について思いを巡らせていた。
すると突然、みすぼらしい服を着た物乞いの男がカフェのドアを抜け、店員に丁寧にこう聞いた。
「すみませんが、”保留”のコーヒーはありますか?」
--それはとてもシンプルな答えだった。
人々は、暖かい飲み物を買う余裕のない誰かのために”先払い”をしていたのだ。
この風習はナポリで始まり、世界中に広まっていった。
今ではコーヒーだけでなく、サンドイッチやパンも”保留”できる場所が現れるようになったという。
この心温まるストーリーは世界中の人々の心を打ち、台湾では「保留麺」なるものも登場。
新北市で麺屋を32年間営んできた顔林蔭さん(60)も、このアクションに胸を打たれたうちのひとり。
フェイスブックで、保留コーヒーをありがたそうに飲んでいるお年寄りの姿を見て心打たれた顔林蔭さんは、定価75元(約250円)の五目麺を必要とする人々に無料で提供するという「保留麺」をすることにしました。
ある日、店の前を通った資源回収のおばあさんにダンボールを渡そうとしたところ、まだ食事をしていないのを知って保留麺を提供しようとしました。
おばあさんは最初「高すぎるから」と遠慮したそうですが、
「料金はすでに払われているから安心して食べてください」との説明を受け、ようやく感謝しながら麺を口にしたのだそう。
◆人は親切をするほうが癒される
思いやり/ダライラマ14世
実は人は親切をすることで幸せホルモン「オキシトシン」がたくさん分泌されて癒されたり幸せを感じるということが、科学的にも証明されています。
親切をするほうも受けたほうも幸せになるなんて、なんとも素晴らしいお話です。
さらに親切を受けると人はそれを返していきたくなるもの。そうした小さな親切の連鎖が世界を平和にしていくのだと思います。まずは身近なところから親切にしていきたいですね♪
◆親切の連鎖について書いた記事はこちら♪
【観たあと人に優しくしたくなる!】小さな親切が連鎖する動画! | LOKAHI+
そして日本でもこの保留珈琲を広めようとプロジェクトが立ち上がっています!
◆HPはこちら
保留コーヒージャパンFacebookページ
保留コーヒージャパンでは、わたしたちにできることとして
1. 保留コーヒーサポーター店舗を見つける
2. お客さんとして保留コーヒーサポーター店舗を応援する
3. 保留コーヒーイベントを提案する
4. 保留コーヒーイベントでボランティアする
5. ホームページや翻訳等を手伝う
6. 保留コーヒーの口コミを手伝う
ことなどを挙げています。
また、Starbucks(スターバックス)も、この保留コーヒーの参入を決めたと発表したそうです。
→◆ホームレスにコーヒーを奢る“保留コーヒー”システムにStarbucksが参入
フェアトレード専門 【 PeopleTree(ピープルツリー)】フェアトレード・オーガニックコーヒ… |
日本ではあまり取り上げられることのないホームレス問題ですが、ホームレスといっても単に本人に労働意欲がないのではなく、様々な問題を抱えてそうならざるを得なかった方が多いのです。
ホームレスの自立支援を行っている特定非営利活動法人 TENOHASIさんによると、その数は2012年には9576人(厚生労働省調査)にも上ります。
先進国と言われる日本にもこれだけのホームレスの方々がいらっしゃるというのはとても悲しい限りです。
お金ですべての幸せを買うことはできませんが、寒い日に飲む一杯のコーヒーが、どれだけ私たちを幸せな気持ちでいっぱいにしてくれるかわかりません。
そのコーヒーを普段カフェで飲むことができない人ともシェアすることができたら、みんながHAPPYになれますね♪