かねてより動物愛護家としての側面をもち、殺処分ゼロに向けて保護活動を行っている女優、杉本彩さんのファッションブランドDear Elsaがこのたび動物性素材を一切使用しない「ヴィーガニズム」を理念とすることを、杉本彩さんの公式ブログにて発表しました。
杉本彩さんは、アメリカ最大のアニマルライツ団体(動物の生きる権利を求める団体)PETAのポスターで、毛皮反対を訴えるためにヌードになるなど、時には身体を張って動物たちのために声をあげてきました。

昨年2014年には国内大手アパレルブランドEarth music&ecologyが「今後はレザーおよびリアルファーを使用しない」と宣言したことも記憶に新しく、日本国内において、あまりにも残酷な毛皮製品の製造過程を知った消費者が不買行動をおこしている流れがあります。
環境と動物に優しいフェイクファーはエコファーとも呼ばれ、アメリカではロサンゼルス一部の都市で毛皮の販売を禁止するなど世界的に大きな流れとなっています。
しかし国内ではいまだに毛皮を扱ったアパレルメーカーの方が多く、Earth music &ecologyにおいてもレザーとリアルファーに関しては使用しないとしていますが、ウールやアンゴラ等、その他の動物性素材については今後の方針を含め、はっきりとした回答は得られていません。

そんな中、国内で完全に動物性素材を排除したヴィーガニズムをポリシーとしたアパレルブランドは、完全受注生産のエシカルブランドCOUTUME BY HERに続き2番目の誕生となります。
海外でも完全に動物性素材を使用しないことをポリシーとしたアパレルブランドは非常に少なく、動物愛護後進国とよばれる日本で2つものヴィーガニズムをポリシーとしたアパレルブランドが誕生したことは大きな進歩といえます。

“Dear Elsa”は、商品に「動物素材」を使っていません。
もちろん、食肉の副産物として使われる革などの商品を
否定しているわけではありませんし、羊のウール素材を全面的に否定しているわけでもありません。
しかし、その素材は、
果たして本当に動物福祉に配慮され搾取されたものなのか、と追及したときに、
正直、完璧に把握することは至難の技だと思います。
ならば、私がディレクションし提案する私のブランドにおいては、徹底追及ができないなら、
その飼育・生産過程において動物に苦痛を強いることが明らかで、
ファッションのためだけに犠牲となっているファーやアンゴラはもちろん、ダウン、フェザー、ウール、革に至るまで、それらの動物素材を排除して作りたい、、、
そう考えました。
それによって、少しでも、
なにかしらのメッセージが伝わればと思っています。
同じく杉本彩さんプロデュースの化粧品ブランドLiberata(リベラータ)は、その製造過程において動物実験を行わないこと、およびメイクブラシに毛皮を使用しないことをポリシーとしています。
また、昨年2014年11月には植物性100%のヴィーガンカレーをお店の看板メニューとして盛り込んだ、カレーとワインのお店「Curry & Wine Koume」をオープン。
お店の名前に起用された’Koume’は、元繁殖犬で杉本彩さんが保護した愛犬の小梅ちゃんの名前にちなんでつけられています。

杉本彩さん自身はベジタリアンやヴィーガンではないものの、動物に対して必要以上の犠牲を払う世の中を変えたいという想いは幅広い層からの支持を集めています。
とかく動物愛護となるとすべての人に菜食主義を強いたりするような活動方針もありますが、
排他的になるほど活動の幅が狭められてしまうことや、人それぞれの感性や様々な価値観があることを認めることはとても大切なことだと思いますし、
様々な価値観を尊重しあいながらよりよい選択をしていくことを目指す杉本彩さんのニュートラルな視点は、動物愛護活動家としても見習うべき点が多いと思います。
本業の女優やタレント活動のみならず、化粧品ブランド、飲食店、そしてファッション業界にと幅広い分野で動物愛護を啓蒙している杉本彩さん。
今後も知名度を生かした杉本彩さんの活動に注目ですね!
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