6月に開催された中国・玉林の犬肉祭りの屠殺場で、恐怖に怯え檻をよじ登る画像が海外メディアに掲載され、
愛猫家の間で残酷な祭りの象徴として一躍有名になった1匹の猫。
毎年何千匹もの野良猫、または誘拐された犬が犠牲になるユーリンの犬猫の肉祭で、この小さな白い猫が屠殺場の檻を登り、怯えた表情でこちらを見つめている写真が掲載され多くの人々の胸を打ちました。
「フル」(スワヒリ語で「自由」の意味)と名付けられたこの猫ちゃんは5月、犬肉祭りのために集められた多数の犬猫の中から、数匹の子と共に奇跡的に救われました。
動物愛護活動に熱心なイギリスの俳優/コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスさんの名を取って「リッキー」と名付けられたワンちゃんも一緒でした。
このリッキーくんは、現在は温かい家族のもとに引き取られ、幸せに暮らしているそう 🙂
犬肉祭りに使われる犬猫は、野良猫を捕獲したり、ペットを盗んで来たりしているようで、中には首輪をした子もいたようです。
この幸運な数匹の子たちは現在、ワシントン州のアニマルレスキューリーグという保護施設で心と身体のケアの途中ですが、とても元気にしているそう。
犬肉祭りから猫を保護した米・ワシントンの保護団体
The Washington Animal Rescue League
アニマルレスキューリーグはたった数週間の間でフルちゃんが驚くほど変わったと、その様子を投稿しました。
屠殺場からのレスキューにあたったHumane Society Internationalは公式フェイスブックで
嬉しいニュースです。フルちゃんは無事にアメリカに到着しました。
温かい里親さんのもとに届ける前に、十分な回復の時間が必要です。
と投稿。世界中からたくさんの祝福と感謝のコメントが溢れました。
ユーリンの犬肉祭りでフルちゃんは残酷に殺される運命のはずでしたが、ワシントンアニマルレスキューリーグの保護のもと、他のレスキューされた犬や猫たちと新しい生活を始めました。
元記事:Cat Who Was Next To Be Slaughtered Learns Miracles Do Exist
この犬肉問題に関して中国は世界中から非難を浴びていますが、牛肉の最大消費国であるアメリカ、
同じく非難を浴びながらも捕鯨を続ける日本も、同じ動物への扱いとしては同じことをしていることを自覚しなければなりません。
これらの問題を単なる文化の違いで済ませて良いのか、肉食という行為自体を考えさせられた方も多いニュースだったのではないかと思います。
すべての動物たちの生命が尊重され、人と動物とが愛や思いやりで結ばれた関係を築いていけたらいいですね。