すっかり涼しくなってきましたね。
秋冬になると、冷え症で悩む方が増えてきます。
東洋医学では、病気は体の陰陽のバランスが崩れている状態と考えます。
冷え性も原因はいくつか考えられますが、体のバランスが崩れている状態や、冷え(東洋医学では寒邪といいます)が体に侵入するなど、その不調を知らせるために痛みや症状が出てくると考えています。
それらの症状や、個々人の体質を元に、体のバランスが崩れる原因や状態を見極め、それを改善することで根本から冷え性を治すことで、症状が軽減されることがとても多いのです。
冷え症の原因には大きく分けて5つあります。
1.エネルギー(陽気)不足
“元気”、“気分”といったように、「気」というのは人間のエネルギーの状態を指していると考えられます。
陽気とは体を温める働きのあるエネルギーの事です。
この体を温めるエネルギーが不足すると、熱を生み出す力が弱まり、寒さに対しての抵抗力が減るので、体が冷えやすくなるのです。
2.ドロドロ血(淤血)
東洋医学では既に数千年前から、血の汚れやドロドロ状態のことが知られていました。
これは、「血」がドロドロ、ネバネバの状態になって、血液による栄養の補給や、老廃物の排出が滞っている状態です。
手足の先の細い血管に血が流れにくくなるので冷えを感じるのです。
3.貧血 (血虚)
体に栄養分を運ぶ血が不足し、末端の血管に届かない状態です。
体が痩せてきたり、顔色も悪くなります。
4.水分過多(水毒)
冷たい飲み物の取りすぎ、水分代謝の異常や、胃腸機能の低下によるもので、水分過多によって体が冷える状態です。
5.冷えのぼせ(気逆)
血や気の流れが悪くなることで、顔や上半身はのぼせたり、ほてったりするのに、下半身が冷えている状態になります。
冷えの気になる季節に摂りたいお野菜が、根菜類。根菜類には身体を温める作用があります。
マクロビオティックの基本的な考えに、陰陽理論があります。
植物は太陽という陽のエネルギーに向かって伸びていくので、土から上の部分は陰性で、食せば体を冷やす働きを持ちます。
一方、根の部分は正反対となります。根菜類は太陽から遠ざかり、暗い土の中に伸びるもの。
完全に陽性で、食べると体を温めてくれます。
また、強い陽性のため、その中心には陰性物質であるカリウムが含まれています。カリウムには、身体の中に溜まった毒素を排出させる作用があります。
根菜類は人間でいえば全体を支える下半身の部分。根菜を食べる人は、足腰が丈夫になるともいわれているんですよ。 🙂
根菜類は味噌汁や煮物に使う以外にも、ちょっとひと手間加えることでメインのおかずも作れちゃいます。
こちらは、長芋や里芋を使ったマクロビ風の根菜ハンバーグ。
生姜も入っているので、冷えの気になる方にはとってもオススメのレシピです。
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こちらは、根菜と豆乳を使った豆乳粕鍋。
冬といえばお鍋の恋しくなる季節。家にある材料で簡単に作れてしまうのもうれしいですね。
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こってりクリーミーなごはんがお好きな方にはこちら♪
玄米と根菜を使ったマクロビキッシュ。
冬になるとクリーミーなものが恋しくなりますよね。
チーズの代わりに味噌を使うことで、こってりクリーミーなチーズの風味が再現されています。
乳製品不使用のヴィーガンレシピは、身体にも負担が少なく、血液もサラサラにしてくれますよ。 🙂
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冷えは万病の元ともいわれるように、様々な病気の原因にもなってしまいます。
今年の冬はカラダの中から温めて、冷え知らずの身体作りにチャレンジしてみてくださいね! 🙂